『泣いちゃう』というタイトルで「あータイタニックね。わかるわかる」と思ってきた皆さんにお詫び。今回は『サマーウォーズ』です。
涙もろいことで有名な僕ですが、最近はとくに深刻化しています。休日は引きこもってアニメを見るんだけど、まどマギやらリコリコやらゆゆゆやら、過去に何度も泣き散らかしたはずなのに、やっぱりまた見返して号泣する。しかもちょっとだけ口開いた状態で、「あ”、あ”あ”あ……」って唇を震わせながら若干キモめに泣く。まあまあキモめ。
ブログを書くくらいだから共有してほしい気持ちは強いわけで、このあいだ母にまどマギのストーリーを紹介したら、胸が熱くなり過ぎて僕が泣いた。泣かせてやろうと思って悠々と語りだしたのに、いつの間にか自分が泣いていた。自分が仕掛けたトラップに自分で引っかかったこの感じ。切ない。
昔はこうじゃなかったんです。
涙腺が貧弱なのは昔からですが、単純に感動、切ない、悲しい、怖いに対しての涙がほとんどで、努力から成功したシーンで涙……推していた人が悲しむ姿を見て涙……すごく努力したのに成功できなかった姿に共感して涙……。もはや泣きたいがために見ている節もあり「こちとら泣く準備はできとるんじゃーい!」のすてみの状態に「では耐えて見せよ!」と正面切って感動シーンを叩き込まれ、いつも惨敗の涙腺崩壊に至っています。
今まではこんな感じだったんだけど、最近は胸が熱くなると涙が込み上げるに涙腺がレベルアップ(レベルダウン?)したのです。
その最たる例が『サマーウォーズ』。
サマーウォーズは過去にも見たことがありまして、泣いたとか感動したとか、そんな思い出はまったくなく、「よろしくお願いしまぁぁぁぁぁす!」の名シーンこそ覚えているものの、思い入れはあまり強くなかったのが本音。
それで今年、JAL国際線を利用したときに機内で見たんです。たまたまやっていたので「まあ、他に見たいのもあんまないし……」それくらいの気持ちで、サマーウォーズを見たんです。
――めっちゃ泣いた。
え、え、なにこれ?サマーウォーズってこんなに泣けるんだっけ?隣のお客さんもCAの目も気にせずがん泣きした。ちょっとは我慢しようと抵抗したけど全然ダメ。涙、涙。圧倒的涙。
OZに奪われたアカウントを取り戻すため『こいこい』で勝負をする夏希。最初はオズを圧倒するも、一瞬の油断からピンチに追い込まれたところに、世界中のアカウントが助けにくるシーンがあるのですが――
もう~ぼろ泣き!久々に全力泣きを炸裂させられました。
「サマーウォーズ半端ないって!世界中のアカウントがめっちゃ助けにくるもん。そんなんできへんやろ?言っといてや、そんなに感動するんやったら!」
昔は全然涙しなかったんだけどなあ……
年齢とともに涙腺の衰えをしみじみと感じたそんな一日でしたとさ。
あ、ついでに機内で見た『葬送のフリーレン』でさらに泣き、涙涙の空の旅は幕を閉じました。